◎お勉強タイム◎
セブンイレブンおにぎり100円バンザイ!!!
やっぱ安い方が助かります。
デリヘルもそうじゃないですか?
今日デリヘル使おうかなー。
あの店のあの子かこのお店のこの子どっちにしよう。
そこで迷ったら結局は料金だと思います。
そんなことはわかりきってるのでウチはずーっと低料金でやってきました。
結果、間違ってなかったと思います。
むしろ山形では大正解だと思ってます。
じゃあずーっとこのままの料金?って聞かれたらNO。
一回ブログでも書きましたけど将来的には値上げすると。
でもこの値上げってお店の利益を増やしたいからとかじゃないんです。
国のせい。
そうインボイス制度のせいです。
インボイス制度。
聞いたことあるけど自分には関係ないから詳しく知らない。
そんな方いっぱいいると思います。
説明してもわかりにくいので例。
長いので興味無い方は今日のブログは無かったこととして見ないでください。
インボイス前。
お客様がお店に税込み10,000円支払いました。
内訳(税抜き9,091円+消費税909円=税込み10,000円)
消費税っていうのは国に納めるために存在するのでお店はお客様から預かった消費税909円を国に納めます。
お店は女性に6割の税込み6,000円支払います。
内訳(税抜き5,455円+消費税545円=税込み6,000円)
お店はお客様から預かった消費税909円-女性に支払った消費税545円の差額の364円を国に納めます。
女性はお店から預かった消費税545円を国に納めます。
※ただし年間1,000万円以下の収入の場合は免税になるので女性に消費税を納める義務はありません。
結果、お店が364円納めるだけ。
インボイス後。
お客様がお店に税込み10,000円支払いました。
内訳(税抜き9,091円+消費税909円=税込み10,000円)
消費税っていうのは国に納めるために存在するのでお店はお客様から預かった消費税909円を国に納めます。
お店は女性に6割の税込み6,000円支払います。
内訳(税抜き5,455円+消費税545円=税込み6,000円)
お店はお客様から預かった消費税909円-女性に支払った消費税545円の差額の364円を国に納めます。
↑この部分が変わったんです。
女性に6,000円支払ったことを証明するために女性から「適格請求書」というものを発行してもらいなさい。
って決まったんですよ。
それがインボイス制度。
女性は国に適格請求書発行事業者として登録します。
そうすると事業者番号が与えられます。
お店のレシートとか見てください、Tから始まる13桁の数字が記載されてると思います。
女性は自分の番号を記載した請求書をお店に提出する。
お店はその請求書を保管する。
それで初めてお店が女性に6,000円を支払ったって認められるんです。
逆に言えばその請求書を女性から貰えなかったら女性に6,000円を支払ったと認められず、10,000円の消費税909円全額をお店が国に納めないといけないんです。
今まで364円で良かった消費税の納税が909円になるんです。
お客様から10,000円いただきました。
お店の取り分は4,000円です。
消費税909円支払いました。
残りは3,091円です。
そこから法人税が引かれます。
・・・。
利益少なっ。
ってなるんですよ。
じゃあ女性に適格請求書発行事業者に登録してもらえばいいんじゃね?
って思いますよね。
誰がやると思います?
面倒だし、身バレリスクあるし、収入に関わらず消費税の納税義務が発生するし。
適格請求書発行事業者登録は義務ではなく任意です。
お店が損しようと関係ないので女性はやらないですよね。
例えばデリヘルじゃなくパン屋だとします。
小麦の仕入れ先候補が2社あったとしますよね。
仕入れ先が適格請求書発行事業者登録してなかったらどうします?
仕入れ先から外しますよね。
だってそこから仕入れたら支払った事実が認められずに消費税の支払いが多くなるんですもん。
だから売る側は適格請求書発行事業者登録をせざるを得ないんです。
でもデリヘルはお店側が妥協するしかないんですよ。
女性に適格請求書発行事業者登録してなんて言ってもやってくれませんよね。
だったら辞めますってなるかもしれないし。
ってことでデリヘル業者ができることは2つ。
・料金を値上げして女性の納税分まで確保する。
・女性に適格請求書発行事業者登録してもらう。
この2点。
まぁお店によって対応は違うと思います。
女性に適格請求書発行事業者登録してもらってるところもあるだろうし、女性から雑費として消費税分を徴収してるところも、何もせずにいるところもあると思います。
ウチは値上げを選びます。
そうすれば納税分が確保できるだけじゃなく、女性の報酬も上がりますからね。
かつ女性は今まで通り消費税の納税も適格請求書発行事業者登録もなし。
このあたりは税の知識が無い女性では正しい対応できないと思うのであとから悲惨になる前に、女性が何もしなくてもお店が全部肩代わりするのが一番いいかと。
もちろん値上げによってお客様が減るリスクもあります。
なので今はタイミングを見計らってるところです。
ちなみにインボイス制度開始が2023年10月。
完全施行が2029年の10月なんです。
段階的に救済措置があるんですよね。
適格請求書が無くても
2023年10月~2026年9月までは80%の控除。
2026年10月~2029年9月までは50%の控除。
2029年10月~控除無し。
が受けられるんです。
80%控除ってのは支払った額の80%は適格請求書が無くても支払ったことを認められるってこと。
なので2026年9月まではウチも値上げを考えたいところです。
適格請求書発行事業者登録って任意なんですけど強制みたいなものですよね。
今まで売上が1,000万円無くて免税だった個人事業主が仕事を取るために適格請求書発行事業者登録を強いられ、適格請求書発行事業者登録したら1,000万円以下の売上でも消費税を支払わなければならなくなった。
適格請求書発行事業者登録しない→納税の義務は無いけど、取引先から外される可能性大、仕事をもらえない。
適格請求書発行事業者登録する→今まで売上1,000万円以下で免税業者だったのが適格請求書発行事業者登録になることで売上1,000万円以下でも消費税を納税する義務が発生し収入が減る。
という国のカツアゲシステム。
以上お勉強タイムでした。